JAL国内線自動改札機
まず紹介したいのは、JAL(日本航空)搭乗口の自動改札機のサウンドです。
搭乗者が通過するごとに、余韻のある美しい音色がメロディとまでいかないごく短い音列を奏で、それが搭乗者の通過ごとに揺らぎを持って連続的に、ときに異なる音列を奏でながら重なり、エリアのサウンドスケープを作り出します。それは「改札機の通過音」という言い方が間違いに感じるほどで、開発テーマであったという「夢のある旅立ち」そのものに、搭乗エリアは旅の出発を彩る音の空気に包まれます。
もちろんこれはUIサウンドですから、一つ一つの音列に搭乗クラスや読み込みエラーを表すメッセージがあり、スタッフはサウンドから様々な情報を得て搭乗者のサポートを行っています。これらのサウンドは空港で利用される他の機器にも展開されているようです。
機能性を備えた上に十分なデザイン性を備えたサウンドは、搭乗者の満足度のみならずスタッフの労働意欲も高めることでしょう。
2010年当時、開発担当者は改札機のUXにこだわり、担当者とサウンドデザイナーが強力にタッグを組み、デザインと評価を繰り返したと聞いています。
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