プロダクトのUIサウンドデザイン入門 for UX - ui sound for ux

1.UIサウンド~音楽、ゲームサウンドとの違い

ふだんは自然に、ここぞでは主張


人が日常の動作を行うときはいつも小さくても音がなります。蛇口をひねって水を出す、鉛筆で文字を書く、服を着る。モノとモノが接触する時には必ず小さくても音はなっているのです。

それらは目立つ音ではありませんから、普段は気にとめないかもしれませんが、人はそれらの音を自身の動作のフィードバックとして聞いています。見えにくい、あるいはしっかりと動作を行いたいというような場合は、いつもより音を意識して聞くでしょう。もしも音のフィードバックのない世界入ったら人は不安になるでしょう。

プロダクトのUIサウンドも、通常操作時にいちいち目立って聞こえる必要はありません。音があることによって操作が安心して自然に行えればよいのです。

一方で、ここぞと言うときには確実にメッセージを主張せねばなりません。その最たるものは「警報」でしょう。「エラー報知」あるいは「処理の開始や終了報知」などでも確実にメッセージを伝達する必要がある場合も多いでしょう。

設計リストではサウンドの「明示レベル」と呼んでいますが、各メッセージをどれだけ確実にまた明示的に表現するべきかにそって、サウンドの聞こえや印象を作り分ける必要があります。