プロダクトのUIサウンドデザイン入門 for UX - ui sound for ux

1."発音設計"の考え方とプロセス

発音制御

発音制御は、サウンド発注に直接つながるものではないものの、機器の発音システムで対応する必要がある問題です。UIサウンドが適切に機能するには、発音制御が上手くなされる必要があります。

■操作反応音はただちに発音

操作反応音は操作のフィードバックですから、遅延なく「操作後ただちに」発音される必要があります。発音に遅延があると操作性が著しく低下し、これはユーザの不満に直結します。「操作反応音を遅延なく発音する」これは発音制御の課題として、とても重要なポイントです。

木村, 大町, 効果音によるタッチセンサへの押下感提示の研究, 情報処理学会研究報告 20007-HCI-124, 2007

■発音のトリガ

発音制御上、何をトリガに発音するのかもよく検討する必要があります。こんな体験はないでしょうか?リモコンで「ピ!」とエアコンをつけたのに、いつまでも涼しくならない…と思ったら、ついてないやん!

これは、ボタン押下の操作反応音は鳴ったものの(だからエアコンがついたと思った)、実は赤外線は本体に届いてなかったわけです。この場合「onメッセージを受け付けた」というエアコン本体側の信号受領もしくは機能スタートをトリガに発音すれば、このような事態はおきません(最近の製品はこうなっているものも多いようです)。

このような誤認は機器によっては危険につながる可能性もあるため、発音のトリガを何にするかは重要なポイントです。