4.イメージ（印象）の表現

高級感や快適感

UIサウンドにある印象を持たせようとしたとき、具体的にはどのような音響特性を持たせればよいのか。自動車のシートベルト・リマインダーを対象にした研究ですが、高級感や快適感にアプローチしたものがあります。

これによると断続音（ある音の一定周期の繰り返し）において、各音の振幅エンベロープを減衰型にすることで高級感を持たせることができ、スペクトル構造は奇数倍音のみの音の方がより高級感を高める傾向があるとのことです。

快適感についても、高級感と同様に各音の振幅エンベロープが減衰型で、スペクトル構造も奇数倍音のみ、加えて基本周波数は400～800Hzと低めであることがよい、という結果が得られています。

※
田口, 岩宮：望ましいシートベルト・リマインダー, サイン音の科学（岩宮眞一郎著）コロナ社, pp52-56, 2012